久しぶりに連絡を取り、赤ちゃんに会いに友人の家を訪ねた時、もしその部屋がゴミ屋敷状態だったら、あなたはどうしますか。「危ないよ」「片付けなよ」と正論を言いたくなる気持ちは分かります。しかし、その一言が、育児で追い詰められている友人の心を深く傷つけ、さらに孤立させてしまう危険性があります。赤ちゃんを、そして友人を本当に救いたいと願うなら、言葉選びと行動には細心の注意が必要です。まず、絶対にやってはいけないのが、相手を非難したり、一方的にアドバイスをしたりすることです。産後の母親は心身ともに非常にデリケートな状態にあります。本人も「このままではいけない」と罪悪感に苛まれていることがほとんどです。そこに追い打ちをかけるような言葉は、相手をシャットダウンさせてしまいます。大切なのは、まず友人の頑張りを認め、その大変さに共感する姿勢を示すことです。「毎日お疲れ様。一人で赤ちゃんの面倒見るの、本当に大変だよね」と、労いの言葉をかけましょう。そして、具体的なサポートを申し出るのです。「もしよかったら、私が赤ちゃん見てるから少し休む?」「何か買い物してこようか?」と、相手が受け入れやすい小さな手伝いを提案します。片付けを手伝う場合も、「私が勝手にやるから!」ではなく、「どこからやったら楽になるかな?一緒にやろうか」と、あくまで本人の意思を尊重するスタンスが重要です。そして、もし可能であれば、公的なサポートの情報をさりげなく伝えてみてください。「市の育児相談って、結構親身に話聞いてくれるらしいよ」「一時預かりとか利用してみるのもいいかもね」と、選択肢を提示するのです。あなたの役割は、問題を解決することではなく、孤立している友人と社会を繋ぐ「橋渡し役」になることです。温かい共感と、具体的な行動こそが、友人親子を救う第一歩となります。
友人の家がゴミ屋敷赤ちゃんを救う言葉とは