基礎工事の工程、着工から完成までの流れを徹底解説

基礎工事は、家づくりの最初のステップであり、建物の安全性と耐久性を左右する非常に重要な工程です。この記事では、基礎工事の着工から完成までの流れを、各工程の内容と、期間、注意点を交えながら徹底的に解説します。まず、基礎工事のスタートは「地縄張り」です。敷地に縄を張り、建物の位置や範囲を明確にします。この時、設計図と実際の敷地にズレがないか、しっかりと確認することが重要です。次に「根切り」を行います。基礎を設置するために、地面を掘り下げる作業です。掘削する深さは、建物の規模や、地盤の状態によって異なります。掘削後には、地盤の強度を均一にするために「砕石敷き」を行います。砕石を敷き詰め、転圧機でしっかりと締め固めます。その後、「防湿シート敷き」を行い、地面からの湿気が建物に侵入するのを防ぎます。そして、基礎の強度を高めるために、「鉄筋配筋」を行います。設計図に基づいて、鉄筋を正確に配置します。次に、鉄筋を囲むように「型枠設置」を行います。型枠は、コンクリートを流し込むための枠組みで、基礎の形状を正確に形作るために、重要な作業です。そして、型枠の中に「コンクリート打設」を行います。コンクリートは、均一に流し込み、バイブレーターなどを使って、しっかりと締め固めます。コンクリート打設後には、養生期間を設け、コンクリートが完全に硬化するのを待ちます。養生期間は、天候や、気温によって異なりますが、一般的には、数日から1週間程度です。これらの工程を経て、基礎工事は完了します。各工程を丁寧に、正確に行うことで、丈夫で安定した基礎を築き上げることができます。